荒井浜海水浴場其ノ二

前回までのあらすじ。
無休残業上等、年収三百行ってるんだか行ってないんだか、ブラック企業で全てを黒に塗ってやるぜと叫ぶロッケンローラーの我ら。

中学校から帰ってみるテレビの中では、マルドゥック機関に選ばれた同じ年の子供達が人造人型兵器に乗って精神を病んでいった、そういう世界系の世代。
今では加持さんと同じ年。

老人達の負債をかたづける世代だぜ。
とか思ってたら、リーマンショックとかいうのと津波と原発で、おい、まじどうなるんだこれからのアトムの子供達……、背負いきれねぇだろう。
以上あらすじでした。

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荒井浜海水浴場その一

前回までの粗筋。
完全なワーキングプワーであるところの与太郎と熊は海に潜ってお魚を眺めることだけを心のよりどころとして生活をしていたのだが、あれほど待ち望んでいた海に今年に入ってまだ一度しか行っていないという事実に仰天し、吐瀉り、祈り、踊り、暮らしていた。紅の混じる吐寫物をまき散らしながら。南無。
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