To ベイジン

中国の人は、日本人からしたら距離の感覚が少し異なるんじゃないだろうか。
故郷に行くために、寝台列車や、狭いバスに何日も乗り続け、大陸を縦横無尽に移動する。交通機関も日本と比べるとかなり安い。
移動する人が多いからか、宿も沢山ある気がする。
実際、自分はほぼ宿に予約を入れることなく旅行をしていた。
言葉はほとんど喋れなかったが、百度地图で、行き先も、距離も、移動手段も、金額も、ホテルも、グレードも、遊び場所も、観光地も何もかも調べることができた。GoogleMapよりもずっと便利だった。百度老师の指し示すルートにそって歩くだけで全てが完結してしまった。日本では勝手にインストールされるhao123とかshimejiの文字列自動送信事件とかで怪しいイメージのある中華Appだけど、他国は締め出し、自国のコンテンツを守り、最適化されているため、どこの国よりも進化している部分がある。
そういうアプリに助けられ、快適な旅行ができた。

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SNH48

iPhotoの記録より、2014年10月26日の出来事なのだと知る。

記憶なんてあっという間にかっ飛んでいって、曖昧なものになっている。
記憶に無いことはなかったことだけれど、記憶にあるものも、非常に疑わしい。
そう考えていくと、現在が非常に味気なくなり、飾ってあった未来は鮮やかさをなくしていってしまう。
そうなってはいけないので、人々は桜の森の満開の下で、お酒を飲んで笑い倒し、グズグズに酔いつぶれたり、喧嘩をしたりして、なんとか生きている実感を取り戻そうとしている。(serial experim

アイドルのライブもそうだ。
憂き世の慰めに純粋無垢なる少女を拝み奉る。お布施をすればするほど、徳は積まれ、あこがれの少女たちと握手をしたり写真を撮ったりする機会に恵まれる。
そして高僧達は一心にまじないを唱える。

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杭州1
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轢き殺した直後のような先頭車両

杭州は二回目だ。一回目は南京旅行の途中に寄り、駆け足だったので、じっくり見てみたかった。

西湖の西にある霊隠寺は326年に作られた禅寺で、杭州最大。
寒山寺でも思ったのだけれど、ヤンチャな若者も仏像の前でひれ伏し熱心に祈る様は、なかなか日本では少ないのかなと思った。
見上げると、無数の仏像がこちらを見下すギミックはなかなか面白い。上海万博跡地イタリア館で見たこれみたい。

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上海旅行フェスティバル

この時期になると、目抜き通りに黄色いトナカイかなんかのオブジェが現れる。
今年もやってきた。旅行フェスティバル。去年はSNH48を見た。
このフェスの見どころはポリスだ。ポリスっていうかアーミーかな。美しい隊列を作り、規則正しく行進していくさまが非常に、非常に、たまらん。

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写真

一年くらい前の記事を連日書き記している。
中国はインターネットの接続に難があり、画像をアップロードするのも一手間だった。
自分は壮絶なひきこもり野郎なので、一番回線の早い契約を結んだのだが、それでも本当に遅かった。
そのため、もともと低い更新頻度は更に低くなっていった。
中国生活での一番の不満は、あまりにも閉じられたインターネットだった。

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日本に帰った。

日本に帰った。

確かデルタ。

沢山人に会った。
帰国という名目で、それまで滅多に合わない人と合う様になった。

十代後半によく遊んでいた男とも、実に五年ぶりくらいに会った。十年前発掘アルバイトで一緒になった人とも会ったけれど、もう十年前!不思議だなぁ。十年間の隙間隙間で会い続ける。
住むところが離れていても、連絡をする間柄、特別用がないと連絡をしない間柄、何かのついでに連絡をする間柄、この関係は慎重にお互いで作り上げていったのだろうね。

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