狂乱の宴の後、朝の気配が立ち込める駅前、タクシーから降りた我々はゾンビのような足取りでホテルに向かった。
アテンドに導かれ、海珠広場近くのおもちゃ屋さんに。ビル全体がおもちゃ屋さんなんだって。
小さな店舗がビルぎっしりに詰まっていて、日本でも売られているようなおもちゃが沢山。あと、仏像とか、西洋の庭先に飾るオブジェとか、誰が買うんだろうって言うものまで。日本からもよくここに買い付けに来ている人がいるとのこと。時間つぶしに見て回るのは面白いけど、持ち物を増やしたくない自分は特に買うことはしなかった。
その玩具ビルから少し歩いた先にある、石室聖心大聖堂という教会。こんな大きな教会初めて。宗教の創りだすエネルギーはすげえなぁ。
しかし中国というところは、或る区画に行くと、全く別の国に来たような錯覚を起こすところだ。
教会の後はお寺。六榕寺。
お茶でまったり。そして、ご飯をみんなぐったりした表情で言葉少なく食べる。笑顔は、ない。
三十代の回復力。
三十代の食欲。
三十代の自尊心。
三十代の草臥れた面。
三十代の口臭。
三十代の眼球。
三十代の。
三十代の。
三十代の。