かつてASKAも歌っていた。「涙ぐむよなおぼろの月に!鐘が鳴ります寒山寺!」
まさか来るとは寒山寺。
古いステレオで蘇州夜曲を聞いてた高校生の自分に、来たよ、と教えてあげたい。
教えたところでノーリアクションだろうけど。
寒山寺という名前は寒山という人が此処に住んでいたからなんだって。
寒山と仲良しな人で拾得という人がいて、ふたりとも仏教に精通していた。
でも戒律を非常に大切にする禅宗において、破壊的なことばかりやっていた。
これを見て「ルールを知っているのに破るなんて超COOLだ」と人々が崇め奉ったそうな。
風狂の一休さんみたいだね。
チケットを買ったはいいが……
辿りつけない
なんだこれ……と、引き返してようやく山門発見。
思い切り、力を入れて鐘を撞く。重く厚い音が体中に、寒山寺にあまねく響き渡るが、そこに求道心はない。