人形が好きだった。
ぬいぐるみ、アニメフィギュアのたぐいではなく、創作人形的なあれだ。
SMHの球体関節人形特集で、その方面に興味を持った。
すっかり人形熱は冷めてしまったけれど、かつての人形作りをしていた頃の熱情を少し思い出させてくれる場所だった。
美しく、使い込まれ、魂のこもった人形たち。幾十年も前に傀儡師とともに放浪していたであろう人形もいた。その崩れた形、色あせた衣装をまとった人形たちは、拝みたくなるような風格をもっている。
実にいい人形たちと出会えた。
残念だったのは舞台を見ることが出来なかったことだ。
操り人形は動いてこそ。
と思っていたら、入口横にある工房にいた職人さんが手招きをしてきた。
入っていいの?
工房の中は錬金術の部屋みたいだった。
この方は赖世安さん。操り人形師。検索するとインタビューとか動画が出てくるんだけど、その筋では著名な方なのかな。日本にも来たことがあって、頂いた名刺がまるいメンコの形だった。
吉田良の人形制作本も持ってた。
で、目の前で動かしてくれました!
もう、僕は、すっかり感動してしまった!
なんて素敵なんだ!赖さんの人柄も素敵だ!
操り人形教室を探したくらいだ!
欲しい!練習したい!
ありがとう!いい思い出を!