なんとなく履歴に残っていたもの、記憶に残っていたものだけ。読んだ先から忘れていく。読んでる時点で忘れていく。
ハイパーハードボイルドグルメリポート 上出遼平
テレビ東京でやっていた番組の裏側も含めて畫かれたドキュメント。
単身貧困地帯へ向かい、その土地に住む人たちがどのような食事をしているのか撮影すると言う危なっかしい番組。
YouTubeにもいくつか上がっているから、それがどんな作品か知ることができる。
Spotifyで別シリーズとしてハイパーハードボイルドグルメリポートが配信されている。コロナで 毛が難しくなる中作られたコンテンツ。これもPremiereで編集されているのは驚いた。編集ってテクニカルに走りがちだけれど、作品ができれば使い慣れたソフトでいいじゃん、という考え方は自分にはすっぽ抜けていた。
現在はフリーで活躍しているらしくて、これからも注目している方です。
永遠も半ばを過ぎて 中島らも
詐欺師、写植屋の物語。らもさんが働いていた当時の電算写植の生々しいオペレーション、その組版中の描写がロック。
俺は岩や水の方がうらやましい。生きているっていうのは異様ですよ。みんな死んでいるのにね。異様だし不安だし、水の中でもがいているような感じがする。
写植屋 波多野善二
ヒップホップ・ドリーム 漢 a.k.a. GAMI
監獄ラッパー B.I.G. JOE
TBHのライブ行って、BOSSってどんな人なんだろうというのが知りたくて。本人、書籍書かないかな。
流されて円楽に 流れつくか圓生に 六代目三遊亭円楽
やはり、節目で。伊集院が好きなのもあって読みました。ラジオも集中して聞いていたな。
シックスサマナ 第38号 勝ち逃げ野郎 爆走!親不孝街道
ランキングに入っていて読んでみたら、あまりにも内容がアングラすぎてそれ以降は読むのやめてしまったんですが、看板キャラの一人DJ北林追悼号がすごいというのをTwitterだかで見かけて読みました。確かに……すごい。バブル期、東南アジアで売春と大麻とドラッグに溺れていた若者たちが皆老いて死んでいく。物価高で人との交流を避ける現代では、狂った物語として楽しめる人もいるのかもしれません。
敦煌 井上靖
懐かしい。莫高窟。お金たくさん稼いでまた中国旅行行きたいな。
他人の始まり 因果の終わり ECD
なぜかラッパーの本が多いですね。ラップシーンに詳しくはないんですが。
戸川純出演のコンピライブDVDを購入して、その中で「ポッケにROCK ROCK石ころ! これだけありゃなんでもできる!」と歌っていたのがはじめての出会い。
失点インザパークが発売されたときに話題になって柏のタワーレコードにてパラパラとめくって、オモシロイと思って十年以上が経っていました。流石言葉で商売しているだけあって、無駄な飾りなど付けず、文章に重みがあります。
精神的に追い詰められた母親、割腹自殺した弟、人生の黄昏を迎え日々弱る父親、アル中で失点し、47歳で結婚出産過程を抱える事となったECDが多面的に家族観を想像し、聞き、思い出しする話。
家族4人の事態が未分化だったのだ。 まるで蛙の卵のように、それぞれがゼリー状の物体に包まれてつながっている。そんなイメージだ。そんな状態から後確立するには荒療治が必要だった。それが僕の場合は、高校を辞めると宣言することだった。家族関係に亀裂を入れることでしか恋になることができない。それが僕にとっての家族だった。
他人の始まり 因果の終わり ECD 64ページ
結婚して家庭を持ち子供を作る。それを平穏だと馬鹿にしていた。誰にでもちょっと我慢すれば手に入る安易な選択だと思っていた。しかし、選択したからといって、平穏な時に入るものではなかった。平穏を選択したつもりが、そこはドロップアウトした後も自分の人生以上の波瀾万丈が待っていた。それは今はそういう困難の時代だからなのか。昔はそうではなかったのか。
他人の始まり 因果の終わり ECD 151ページ