iPhotoの記録より、2014年10月26日の出来事なのだと知る。

記憶なんてあっという間にかっ飛んでいって、曖昧なものになっている。
記憶に無いことはなかったことだけれど、記憶にあるものも、非常に疑わしい。
そう考えていくと、現在が非常に味気なくなり、飾ってあった未来は鮮やかさをなくしていってしまう。
そうなってはいけないので、人々は桜の森の満開の下で、お酒を飲んで笑い倒し、グズグズに酔いつぶれたり、喧嘩をしたりして、なんとか生きている実感を取り戻そうとしている。(serial experim

アイドルのライブもそうだ。
憂き世の慰めに純粋無垢なる少女を拝み奉る。お布施をすればするほど、徳は積まれ、あこがれの少女たちと握手をしたり写真を撮ったりする機会に恵まれる。
そして高僧達は一心にまじないを唱える。

詠唱はこうである証券。

あ~ よっしゃ行くぞぉ~!

タイガー・ファイヤー・サイバー
ファイバー・ダイバー・バイバー
ジャージャー!

~~~~~~~~~~~~~~

あ~ もういっちょ行くぞー!

虎(とら)、火(ひ)、人造(じんぞう)、
繊維(せんい)、海女(あま)、振動(しんどう)、
化繊(かせん)、飛(とび)、除去(じょきょ)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

チャペ、アペ、カラ、キラ、ララ、

トゥスケ、ミョーホントゥスケ
~~~~~~~~~~~~~~
フェニックス、ドラゴン、スワン、アンドロメダ、アテナ、

燃え上がれ俺のコスモ○○(推しの名前)は俺が守る!

【AKB48】MIXの歴史について – 旧AKB48研究生@東京大学→さくら学院@上海→ただの水野オタ

己の信ずる偶像の色にひかるサイリウムを両手で巧みに操り、その詠唱の環は、ドン・キホーテ、アキバ、東京、関東、日本、中国、ジャカルタへと広がっていく。

AKBはあんまり知らない。
あんまり知らないけど、少し知っている。
何を知っているかというと、映画だ。AKBのドキュメンタリー。

ライムスターの歌丸とかが絶賛していたのでまんまと見た。
ただ見ただけではない。
当時自分は芸能事務所のデザイナーで、自宅に仕事を持ち帰り、徹夜で某アニソングループのファン会報を作らなくてはいけないというその場面で、そのDVDを近所のGEOで借りてきて、作業をしながら垂れ流しで見ていたのだ。
垂れ流しなので全体の流れはよくわからないが、メンバーたちが次々とぶっ倒れていたり、あっちゃんが過呼吸でとんでもないことになっている衝撃的な舞台裏の映像。戦争映画みたいだと思った。
それを見て、熱いバイブスが俺に伝り「俺もファンが喜んでくれるものを作ってやろう!この体が壊れても!」などと盛り上がっていた深夜3時くらいにアパートのチャイムが鳴って、びっくりして、あ、窓全開にしててテレビの音漏れてて、近所の人が注意しに来たのだ、とりあえずその人が帰るまで音を消して息を殺していよう。……よし、帰ったみたいだ。
という思い出がAKBにはある。

そういうわけで上海にいるうちにSNHを見たいと思ったので、AKBヲタの人の手引で劇場に行ってみた。


劇場近くの駅の前で、紐踊りが行われていた。

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この様式のダンスは初めて見た。彼らもまた、SNH48によってgood vibesを灯もされた人であろう。

 

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AKBヲタの同僚が色々解説してくれたところによると、演者と距離の近いかぶりつき席の方が、席料が安いらしい。しかし、「素人があそこにいったらダメなのです。あの席はすべての曲に対応できるミックスマスターしか行っては行けないのです」と言っていた。

空席が目立ち、日本のAKBほどの人気はないのかもしれないけれど、前列で盛り上がるファンたちの熱量は見ていて羨ましい。

AKBの握手会でメンバーがのこぎりに切られて問題になったが、SNHはファンとの距離がとても近い。ハイタッチしたり、出待ちで話せたりするのがええんすよ。と同僚。

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出待ちをするキッズたち。メンバーはバンに乗って帰っていた。
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投票箱。

 

初めてアイドルのライブに参加した。
クソみたいな人生のクソみたいな一週間のなかの熱くなれる1日を期待し、メンバーの誰それを思うことで、生きる縁としているキッズたち、はみだしもの、独身中年男性、隠遁者、孤独者。夢を与え与えられる仕事。夜にほえろ、AKBの遺伝子を継ぐものよ、世界の片隅の少年、支持されないもの、パンクス、自分をゴミクズだと真顔で語る仕方のない男よ。
自分はこの間、学生時代によく聞いていた電車(大槻ケンジ)と戸川純が対バンするライブに行ってきたけど、もう、何の感動もなくしてしまったし、寝てたほうがマシだと思った。そう思う自分に気が付かされるという意味では大きな経験だった。だからほえろ。声の続く限り。夢みる力を無くす前に、SNHのファンたち。ネオンに合わせ魂を揺らせ。見上げた舞台の七色の光に自分の叫びを溶かして今を感じろ。

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