交河故城
ここ、すばらしくよかった。観光客も十人程度しかすれ違わないなか、ボロボロに風化した広大な城跡を一人歩く。
風の音と自分の足音しか聞こえない。現在中国において最大面積にして最古の土造建築遺跡。
深く、進めば進むほど、心地よい不安が沸き立つ。
悠久の歴史を感じられる世界に自分の身一つあるということが、なんとも言えない違和感を感じるのだった。
とすごい感傷的になっていたのだけれど、エリザベスから電話がかかってきて、どうやら迷子になったのか?戻ってこい!と言っている。。なんだよもっとここにいたいのに何があったんだ。
エリザベスが言うことには、一緒に入った別の団体客がもう外に出てきたのに、お前がいつまで経っても出てこないから迷子になっていると思ってたんだ!!とか言う……。
うわぁ。。。。心配してくれるのはいいんだけど、もっとゆっくりいたかった。
あとはカレーズを簡単に見て回って(全然興味が沸かなかった)、博物館がおやすみで、交河故城もっとゆっくり見たかった……こんなことなら高昌故城も見ておくんだった……と後悔しつつエリザベスと別れた。萎えた。
萎えてさっさとひとりになりたかった。